胆石について記載しています。胆石は胆嚢という臓器に石のような塊が出来てしまう病気です。胆嚢は約8~10cm程度の袋状の臓器です。内部には胆汁という物質が溜められています。食べ物が胃で消化されて十二指腸に入るとCCKというホルモンが分泌され、胆嚢が収縮することで胆汁が分泌されます。胆汁の働きは脂肪分の分解を補助しています。

胆石は胆嚢で発生する病気の中でも頻繁に見受けられるものです。日本では食生活の欧米化に伴い症例数も増えてきました。男性よりも女性が多く、およそ2倍の患者数の差があります。また年齢によっても発症率が高まり、アメリカでは65歳になると女性の2割の人が胆石を持っているという報告があります。

胆石には大きく分けてコレステロール系結石とビリルビン系結石の2種類があります。この中でコレステロール系結石が胆石全体の70%を占めています。この2つの結石の成分は違いますが、治療法や予後は殆ど同じです。

胆石は大きさや数によって様々な症状(主に腹部の痛み)を覚えますが、半数以上が無症状で、健康診断で石が見つかるケースが殆どです。石が見つかったとしても無症状であれば治療は特に必要ありません。

主な症状は右上腹部の痛みです。この痛みは背中から肩に向かって拡散していくような感じだと言われています。コレステロール系の胆石が全体の7割を占めるという数字の通り、脂っこい食事を食べた約3時間後に起こることが多いようです。ただし痛みの顕れ方は一様ではありません。

みぞおちの不快感や胸部不快感などで現れることもあり、胃や心臓の症状と混同されやすい時もあります。診断には腹部エコーが決め手になりますが、その他にも血液検査でのビリルビン値の上昇、肝機能の上昇などが見られることがあります。

肝機能が悪化すると血液中のビリルビンという物質が増えます。このビリルビンが結石の原因となっているのがビリルビン系結石です。ビリルビン値が上昇すると目の白い部分が黄色くなる黄疸という症状が出ます。

治療は主に結石を溶かす薬を内服することですが、胆嚢の状況によって外科的な措置や体外衝撃波で石を粉砕する治療が行われます。