治療法
胆嚢摘出術
胆石の手術とは胆嚢を全て取り除くことになります。一部切除ということはしないんですね。これはどうしてかというと、胆嚢の機能を残しておくと胆石や胆嚢炎が再発するリスクが非常に高いからなのです。
それに胆嚢を全て取り除いても肝臓がそれに対応して、少しずつ濃度の高い胆汁を分泌するようになるので、胆嚢が無くなることによる不都合は殆ど無いためです。そこで胆石症と診断されて手術をすることになると方法は2つあります。
一つは腹腔鏡という尖端に小型のCCDカメラとレーザーメスのついたカテーテルを挿入して切除する腹腔鏡下手術とお腹を開いて摘出する開腹手術とに分かれます。腹腔鏡下の手術の場合、お腹に小さな穴を開けて行うため、傷跡も小さく手術中の患者さんの身体的な負担も少なく予後も良いのですが、結石が大きい場合や胆嚢の炎症や周囲の臓器への癒着が顕著な場合には開腹による摘出術の適用となります。
腹部の切開は15~20cmほどになります。腹腔鏡下の摘出術が登場するまではこの開腹による摘出術が主流でしたが、最近では腹腔鏡下摘出術が第一選択肢となり、腹腔鏡で癒着が酷いと判断された場合などに途中から開腹手術に切り替わるのが一般的となっています。
オペ後の予後は良好で、1週間~10日ほどの入院期間で退院することが可能です。初めての胆嚢摘出が行われたのは100年ほど前のベルリンでした。ベルリンに住む医師の母親が胆石にかかり、痛みで苦しんでいるのを見て摘出したのが始まりだと言われています。