治療法
体外衝撃波
手術をしない胆石の治療には胆石溶解剤の内服による治療が一般的ですが、ESWLという対外衝撃波を使って体内の結石を粉砕する治療もあります。
その名も体外衝撃波結石粉砕術です。粉砕された結石は自然と体外に排泄されます。体外衝撃波と言われるといかにも凄そうな名前ですが、一体どのようなものなのでしょう。衝撃波とは音波の一種で超高速で移動する物体の周囲に発生します。
例えばジェット戦闘機が音速でビルの間すれすれを飛行すると窓ガラスや壁の一部が壊れてしまうほどの威力があると言います。こう聞かされると受けるにはちょっと度胸が必要ですね。でも安心です。ESWLは体内の結石のみに衝撃波を収束してぶつけるので、内臓を痛めたり、皮膚を傷つけたりするような身体への負担は殆どありません。
一回の治療にはだいたい60分~90分程度の時間がかかります。施術中には衝撃波を発生させる際にバチバチと大きな音がしますが、人体へは殆ど影響ありません。また治療前に鎮痛剤が注射されますが、これは結石の大きさによって衝撃波の強さを強くする必要があるためで、より強い衝撃波をあてるとそれだけ痛みが出ます。
しかし、我慢できる程度の痛みに出力は調整可能なので痛いときは素直に痛いと伝えましょう。ESWLのメリットは身体に傷をつけることなく確実に結石を破壊できることです。この点は内服による治療よりも確実です。
しかし一方では結石が大きいと一回の治療では完全に破砕しきれないことがあること、胆石は再発の可能性が高いということ、治療には時間がかかるので何度か通院しなければならないこと、また費用が投薬に比べて高額であると言うデメリットもあり、最近では投薬での治療が困難だと判断された場合は腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われることが多いようです。