治療法
単孔式内視鏡手術
腹腔鏡下の胆嚢摘出術は従来の回復による胆嚢摘出術に比べても遥かに整容性の高い治療法です。お腹に残る4箇所の傷跡も殆ど目立たないほどの手術でした。しかし、最近更に傷を少なくしながら胆嚢の前摘出を行う手術が開発されました。
それが単孔式内視鏡手術です。腹腔鏡下胆嚢摘出術では腹部に4箇所の穴を開けてそこから腹腔鏡(CCDカメラ)や鉗子等の手術用の器材を挿入して行います。この穴は横隔膜から骨盤までの腹腔と呼ばれる部位にそれぞれの器材が邪魔にならない程度の間隔をあけて開けられます。したがってよく見るとお腹に不自然な手術の痕が残ります。
ところが単孔式内視鏡手術の場合には穴は1箇所になります。これは主におへそを利用して行われる手術なのです。方法はおへそを切開して皮下を大きくはがします。ここから数本のトロッカーカテーテルと呼ばれる管をお腹に挿入していきます。
用いられるトロッカーカテーテルは複数ですが傷は一箇所だけなので手術後の傷は一箇所になります。場合によって器材の方向が同じ向きとなって操作の邪魔になる場合は付近に穴を追加することもありますが、それでも従来の腹腔鏡下胆嚢摘出術に比べると穴の数は少なくて済みます。
その上、おへその傷はおへその穴に沿って引き込まれるように収束して行くので、年月が経つと更に傷は目立たなくなり、まるで傷口が目立たないようになるのです。入院も2日程度と腹腔鏡下胆嚢摘出術よりも更に短くでき、職場への復帰も退院後2~3日で可能となります。デメリットと言えばまだ実施している医療機関が少ないということでしょうか。