胆石

胆嚢

胆石とは胆嚢や胆管に結石が出来る病気ですが、そもそも胆嚢とはどのような働きをしている臓器なのでしょうか?この章では胆嚢の働きや位置など胆嚢について説明していきたいと思います。胆嚢はちょうど肝臓の右下にぶら下がるようにして存在している袋状の組織です。内容量は50ml程度あります。

袋の両端は胆管と呼ばれる管で肝臓と十二指腸に繋がっています。胆嚢には胆汁が蓄えられていますが、胆汁とは肝臓から分泌される物質で胆嚢に蓄えられている間に塩分や水分が吸収されて濃縮されていきます。胆汁の働きは消化の手助けです。

私達が食事をすると胃から十二指腸へと食物が送られていきます。このときの食べ物の量によって胆汁の量も調節され、胆嚢が収縮することで十二指腸へと胆汁が排出されます。ところで胆石になると症状によっては胆嚢の摘出術を行いますが、胆嚢がなくなってしまった場合、消化にはどのような影響があるのでしょうか?

実は、胆嚢がなくなっても胆汁は肝臓で生成されているのであまり問題はないのです。胆嚢の働きは一時的に胆汁を保存して濃縮していくことです。もし胆嚢が無くなった、あるいは機能しなくなったとしても少しずつ肝臓がその環境に対応して濃い胆汁を分泌するようになるのです。

胆石になった場合、胆石を溶かす薬を内服する治療を選択することが多いのですが、胆石を作り出す原因は胆嚢の機能不全にあります。内服薬や体外衝撃波による粉砕術は再発のリスクがかなり高い確率で残ってしまいます。

ところが胆嚢が無ければ胆石が再発する可能性が無くなるので、医者によっては手術を勧めてくる場合があります。胆嚢の摘出術はお腹に小さな穴を開けるだけで出来るので、患者さんへの身体的な負担も少なく予後も良好です。